佐田清澄のすべて

I'm your bad dream

よろこび、かなしみ

昨日だったかな、ともだちから「進撃の巨人、批判され過ぎてて逆に見てみたい」ってLINEきたから『たしかに』と思って映画館のホームページみて上映時間など調べていた。

 

進撃の巨人には「極上爆音上映中」とか書かれていて音響がすごいですよアピールがされていたけどうるさいの嫌いなのでなんか他のいい映画ないかなーと思って探してたら「インサイドヘッド」もやっていた。

 

ピクサー映画は「夢をかなえるゾウ」などが売れている水野敬也さんがすごい褒めてるイメージだったので見てみようか、と思った。アナと雪の女王は結局いまもまだ観られていないけど。

 

前評判がどんなものか確認、とTwitterでインサイドヘッドで検索していたら、やっぱり水野敬也さんが褒めていたし「退屈先生」も褒めていたのでより一層インサイドヘッド観る欲が高まった。

 

足を運んだのは、立川の映画館だった。大学時代はいつも立川にきて映画を観ていた。ときどき映画館で大学の友人がバイトしていたりもした。

 

「周りに誰もいない席にしてください」と、列の一番端の席を取ってもらった。自分が汗臭い気がするし、映画などを観て結構簡単に泣く方なので周りに人がいたら気まずいと思ったからだ。

 

この映画をつくったっぽい白人のおじさんが最初に出てきて、「これは、あなたの物語です」的なことを言った。

 

ここまで来てなんだが、感動する系の映画は、普段極力見ないようにしている。動物系の映画なんか絶対見ない。ああいう類は、人間が泣くようにつくられている。そういうあざとさが嫌いなのだ。ディズニーなんかあざとさの最たるものだが。

 

そんな感じで『さあ今回はどのようにして観客を泣かせようとするんだい?』と斜に構えて見始めた。開始10分くらいの全然見せ場でもなんでもないところでもう泣いていた。だめだ。表情が豊かすぎる。否が応でも感情移入。

 

ヒトの頭の中には喜びや悲しみ、むかつきやビビり、そして怒りなど様々な感情があって、そのどれ一つとして無駄ではなく、どれも自分の人生を構成するのに必要不可欠、みたいなメッセージの映画だった、と文章にすればあっけないが、映画が終わる頃には涙で脱水症状になるかと思うくらいビシャビシャだった。

 

なるほど自分がどんな行動を取るかは自分の感情次第なのだな、じゃあ感情のコントロールがうまくできれば人生ラクショーじゃん、と思ったそばからある人との間で爆発的口論になった。だめだ。自分の感情の中で「怒り」の権力が絶大すぎる。「よろこび」はさぞ肩身の狭い思いをしていることだろう。

 

 

映画を観た後、本の後日談を書くために「1人でバーに行ってみた」の時のバーにもう一度行ってみた。色々とよろこびもあったが、かなしみも感じた。詳しくは本で…

 

考え込む傾向にある人は往々にして「もう終わりだ」「絶望的だ」なんて悲観したりするけれど、「大丈夫、これは一時的な感情に振り回されているだけ。冷静になろう」と考えられるようになったら無敵。

 

悲しいことがあったって、ちょっとしたきっかけでハッピーに一変したりするものだから、人間は単純。そう諦めることが大事…