佐田清澄のすべて

I'm your bad dream

ライターの火の点け方を教えてください

 

 

「書けない」

 

それは物書きが言ってはならない言葉だ

 

物書きとして生きている以上

 

「書く」ということはすなわち己自身なのであり

つまり「書けない」は己の死をあらわす

 

 

「書けない」

とよく似た言葉に

「書きたくない」

がある

 

 

これは「死」ではなく

「無」を意味する

 

「書きたい」から物書きになったのに

その物書きが「書きたくない」と言うのは矛盾している

 

すなわちそいつはもう物書きではなくただの人間になる

 

しかも、人間の中でもかなり駄目な方の人間だ

 

 

書かなくなった物書きなんて

ただの気狂いピエロ

 

その辺に落ちているガラクタよりも

 

よっぽどたちが悪い

 

 

 

 

 

何が言いたいかというと

 

〆切が明日の原稿が二つもあるのに

 

私はいまどちらにも手をつけられていないんですよね

 

だから辛いんですね

 

「ピンポン」という映画を昨日から繰り返し観ているんですね

 

素晴らしい青春映画なんですよね

 

しかし原稿に手をつけようという気にはならなかったんですよね

 

とりあえずパソコンを開いてみたんです

 

〆切を延ばしてくれと言いたくはないんです

 

言いたくはないんです・・・

 

だってこういうお仕事って

 

信用第一じゃないですか

 

でも〆切ギリギリになって原稿提出するライターって

 

そもそもあんまり好かれてないじゃないですか

 

良いライターは

 

〆切なんか関係ナシに

 

迅速にクライアントの求めるものを書いて

 

余計に媚びることもなく

 

淡々と仕上げていく

 

そういうものだと思うんですよね

 

 

 

あゝインターネッツの神様

 

私に火をつけて!